完全な灰はカリウム分と石灰分を含む肥料として使えないことは無いです。しかし、強いアルカリ性なので多用は禁物です。
吸殻の燃えきってない部分は土に入れると、発酵して堆肥にならないことも無いですが、そのままでは肥料になりえません。
フィルター部分は物理的に土壌の通気性を良くする効果はあるでしょうが、分解しないので肥料になりえないでしょう。
また、ニコチンは殺虫成分があるので、殺虫剤としては利用価値があるかもしれません。
結論から言えば、タバコの吸殻は灰のみを集めて与える分には適量であれば肥料としての効果は期待できます。しかし、与えすぎると土の状態が悪化するので、積極的に畑に使うのはやめたほうがいいと思います。
そこで育った野菜ですが、タバコの成分が可食部に直接触れて口にした場合は問題になるかもしれませんが、根から吸収した分については健康に問題はありません。
ヒ素などの無機質が含まれる場合は(そのまま植物が吸収してしまうので)問題ですが、タバコの場合、問題と思われるニコチンやタールは有機質なので(植物は分解して吸収するので)問題はありません。
例えば、タバコの灰を肥料にして、タバコ成分が野菜に移るとしたら、なんでもかんでもタバコになっちゃいます・・・。スモーカーは喜ぶかもしれませんね・・・。