十数年ほど前、生まれて初めての海外旅行がドバイでした。
真夏で連日38℃くらいの6日間でした。
最初は現地の生活リズムが分からなかったので
昼間に一生懸命街を歩きましたが、
シエスタの習慣があり、お昼頃にはみんな店は閉まってしまいます。
夕方近くなると再開し、夜は昼間よりも賑やかです。
人は親切で、治安もかなり良いほうだと思います。
かえって夜のほうが人が多いので、
女性の独り歩きなども心配なさそうな感じです。
近代的なショッピングモールもたくさんあるので
楽しめると思いますが、
同じものを売る店が密集した「スーク」
と呼ばれる路地なども相当エキゾチックで面白いです。
特にすごいのはゴールドスーク。
2~300mくらいのアーケードですが、
構えるお店は全部ゴールドアクセサリーのお店です。
何でもドバイは中東の香港も呼ばれ、
世界中の金が集まってくるらしく、
おそらく世界で一番金が安く手に入るところだと言われているそうです。
店頭の価格はそこそこですが、
アラブの買い物はまず半額に値切るところから始まります。
交渉次第では相当安くなりますよ。
食事は少し気をつけたほうがいいです。
私も、いっしょに行った連れも、
帰国後に下痢が続きました。
ただ、現地のこぎれいなレストランより
絶対に大衆食堂のようなところのほうがお勧めです。
最初にわけもわからず入った食堂ではメニューもわからなかったので、
隣の人が食べているものと同じものを注文したのですが、
後で聞いたら羊の脳ミソだったらしいです。
でも旅行中に食べた物の中で一番おいしかったです。
あとホプスと呼ばれるナンを円形にしたみたいなパンがあるのですが、
これは焼きたてを食べるとめちゃくちゃおいしいです。
レストランでは冷たいしなっとしたものを出されることが多いのですが、
焼きたてを絶対食べてほしいです。
ちなみにパンと生野菜と変なヨーグルトに塩コショウしたようなスープ?は
食べ放題でした。
友人が会計を聞くと17DH(当時は約510円)でしたが、
それでは私も、と思って財布を出すと
2人で17DHだとのこと。
物価の安さにも感動しました。
しかもイスラム文化圏らしく、
男女別のフロアで食べる食堂でした。
ドバイというとセレブなイメージがありますが、
現地の人はそんなにいい生活をしている人ばかりではありません。
リゾートを楽しむのも素敵ですが、
街で庶民の生活や文化を体感するのも
大きな感動になると思います。
今では当時とはインフラも街並みも
比べ物にならないほど変貌していることと思いますが、
もし行かれるようでしたら
楽しんで来てください。
暑いですけど素敵なところです。